考える仕事に時間がかかってしまいます。
自分なりに考えないといけないと思い、簡単に聞くのも答えを求めているようではばかれてしまいます。
ついつい一人で抱えて時間をかけてしまっています。
仕事をして年次が増えると、オペレーティブな仕事よりも、考えながら答えを探りアウトプットをしていく仕事が増えてくるのではないでしょうか。使うことのできる時間は限られる一方で、増えていく考える仕事に時間がかかってしまう。こんな悩みに対し、NOKIOOでは、限られた時間でアウトプットの質を上げるためのコミュニケーション戦略を立てています。今回は、その中から「1on1(壁打ち)」という取り組みをご紹介いたします。
目次
「自分で考えなければいけない」という呪縛を手放そう
「考える力が重要、簡単に答えを求めずに自分で考えるべし」という考え方があるのではないでしょうか。
そのため、自分で考えなければならないという呪縛に囚われがちです。
例えば、
- 簡単に聞いてはいけない
- 答えを求めてはいけない
- まずは自分なりに考えてから質問しよう
といった具合です。
このテーマでは「自分で考えなければならない」という呪縛をいったん手放して、「どの時間を削っていくのか」というポイントと、「自分で考える時間をどのタイミングで使うのか」というポイントで考えることが重要です。
どの時間を削っていくのか
削る時間は、「ひとりで考えると時間がかかるか、アウトプットの質が落ちる課題をひとりで考える時間を削る」ということです。 具体例を上げて考えてみましょう。
例/
今までとはパターンの違う切り口のお題をお客様からいただき、次週までに課題を整理して、提案をまとめる必要がある。今までと違う変化球で、自分ひとりだと時間がかかりそうだし、アウトプットの質に自信がない。
こういった例の場合NOKIOOでは、
「壁打ちの相手を探し、10分で状況を説明し、その状況に対して何から考えたらいいのか、方向性はどこに置いたらいいかを、20分で相手からフィードバックを受けながら、ディスカッションをする」
という、「1on1(壁打ち)」という活動を行います。 相手を据えて、自分の状況を話したり、考えていることを伝えたり、迷っていることを共有しながらフィードバックをもらうというのが「1on1(壁打ち)」です。
相手にも時間を割いていただき、30分のアポイントメントを取り、社内で適切な人を捕まえて壁打ちを行います。この30分を有効に活用することで、“なるほど!そう考えればいいのか”という考え出す前の道筋や、“どういったところをポイントにし、組み立てればいいのか”という着眼点を掴みます。ここまでアウトラインを掴めたら、あとは資料をまとめ、提案内容の骨子を整えるのみとなり、自身で考えて進めることができる範囲です。
自分で考える時間をどのタイミングで使うのか
次のポイントは「自分で考える時間をどのタイミングで使うのか」という点です。今回の例では、壁打ちを実施し、骨子や着眼点が洗い出せた状態で、まとめる時間に使うということをしました。「早い段階でフィードバックを受ける」ことが、考える仕事に時間をかけすぎないポイントです。この早い段階でフィードバックを受けることのメリットは「無駄なシンキングタイムを減らせること」です。ひとりで考えても、的外れであったり、課題に答えを出せなかったり、何とかアウトプットが出せたとしても、これではイマイチだという「手戻りも防げる」のではないでしょうか。
相手も巻き込みながら、アウトプットの質を上げていくと言い換えると、投じる時間を最小限にし、質の高いアウトプットを生み出す仕事のやり方と言えます。
「自分で考えなければいけない」という呪縛を手放そうと前述でお伝えしました。これは、正解を聞きに行っているわけではありません。相手も正解を持っていないでしょう。目指すべきは、自分で考えるけれども、その考えるべきことを考えるために時間を使えるように、相手を巻き込んで考えるべき事を思い出すこと。そして、その後の自分自身のシンキングタイムでは、考えることに時間を使うようになるということ。
例えば、「方向性は間違ってないですか?」と10分で話しかけたり、「この点が迷うとこなんですけれども」と相談を5分で持ちかけたり、何から考えていいか一緒に整理をお願いします、と30分時間をもらう。こんなイメージです。
「考える仕事」の元になる、その課題を受け取った時点で、自分ひとりで解ける課題なのか、それとも自分ひとりでは解けないか、低いアウトプットしか出せない課題なのか、課題を受取った時点で判断することができるのではないでしょうか。課題を受け取ったら、素早く自分だけで考えうるのか、自分だけでは無理なのか、アウトプットの低いものしか出せないのか、という判断をし、無駄なシンキングタイムを使う前に適切な壁打ちとフィードバックを求めるようにしていきましょう。
今回は、「1on1(壁打ち)」を活用した、NOKIOO流、限られた時間でアウトプットの質を上げる仕事のやり方をお届けしました。
まとめ
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