困ったとき、周囲に助けを求められますか。「自分の仕事は自分で責任を持たねばならない」のような考え方により、一人で抱え込んで仕事をし、仕事が楽しくない、成果を上げることができないなど、悪循環に陥る人も珍しくありません。
ヘルプシーキング行動力とは「困った時、周囲に援助や支援を求める行動」です。リモートワークを推進する企業が増加し、組織内で離れて働くことが当たり前になった今、必要なスキルはまさしく「周りに助けを求めるスキル」と言えます。今注目の「ヘルプシーキング行動力」について、その全貌を全2回でお届けいたします。
目次
- ヘルプシーキング行動とは?
- 今!注目のこれからの時代に誰もが必要なビジネススキル!
- チームの成果を最大にするビジネススキル
- まとめ
- NOKIOOの法人研修サービスカリキュラム「ヘルプシーキング行動力」のご紹介
- 研修に関するお問い合わせ
ヘルプシーキング行動とは?
ヘルプシーキング行動力を直訳すると、ヘルプをシークする力です。もう少し解りやすく言うと、「困った時、周囲に援助や支援を求める行動、助けを求める行動」のことをヘルプシーキング行動と呼んでいます。 ヘルプシーキング行動を認知せず、かつ周囲に援助や支援を求める行動、助けを求める行動を取れなかったことによって、仕事が楽しくない、成果を上げることができないなど、様々なことに起因します。
困ったとき、周囲に助けを求められますか。YES or NOだったらどちらでしょうか。もしかしたら、前置きがつく人もいるかもしれません。
- 仕事では出来るが、家庭では出来ない
- 相手によって頼みやすさが違う
- 状況によって、言い出しにくさがある
この助けを求めるという行為に少しでもやりにくさや罪悪感を感じる場合、まずはヘルプシーキング行動力に対する見方を変えていきましょう。
今!注目のこれからの時代に誰もが必要なビジネススキル!
チームビルディングや働き方改革、そういった中でも重要なスキルであるという観点から、ヘルプシーキング行動力に着目する企業が増えています。
まず一つ言えることは、仕事をするうえでは、順調に進むこともあれば、想定外のトラブルや、予定通りに進捗しないことはなど、誰もが不測の事態と隣り合わせです。
年齢や性別に関わらず、明日怪我をするかもしれないし、明日病気になるかもしれません。これは誰にも予測ができませんし、育児や介護などの大切にしたい事情を抱えながら働いている人も多いのではないでしょうか。自分に怪我や病気の可能性があるということは、当然ながら家族にも同様の可能性があると言えます。
新型コロナウイルスの感染拡大や災害など、未来に何が起こるのかは、誰もが予測不可能です。言い換えると、誰もが不測の事態と常に隣り合わせと言えます。 そのため、この不測の事態と隣り合わせという状況は、個人の問題ではありません。チームや組織で向き合い、考える。その中で重要なことが、一人で仕事を抱え込まないという体勢ではないでしょうか。
チームの一員として仕事を担うとき、自分の仕事は自分でやりきらなければならないと思っている人は多いのではないでしょうか。 実は、マネージャーからしてみると、そうあってくれたら助かるが、大上段の目標ではないのかもしれません。マネージャーにおいては、チームの仕事がチームで期限通りに正しく終えられ、チームの成果を最大にすることが重要と考えることもできます。
このように当事者からマネジメントに視点を変えて考えると、ひとりで抱え込んでしまうことが、チームの成果に全く繋がらないという状況は、簡単に想像ができそうです。
例えば、
- 一人で抱え込むことで、遅延のリスクを抱える
- その人にしか分からないブラックボックスの仕事になることで、誰もリカバーできないし、発展できない
- 他のメンバーが新しい仕事を覚え、仕事全般を効率化していくチャンスを奪っている
チームの成果を考えると、ひとりで抱え込まず、チーム内で助け合って仕事をしていく必要性があります。
チームの成果を最大にするビジネススキル
結局のところ、仕事において不測の事態というのは常に誰しも起こりうる。不測の事態が起こることが問題なのではなく、そのリカバリーをチームとして出来ないことが問題であるということが、今の状況です。
このヘルプシーキング行動力は、個人が助かるため、個人が楽をするためという考えではなく、チームのための必須の行動と認識し、自分も含めた誰もが身につけ磨くことが求められている、今後必須のビジネススキルと言えます。まずは、助けを求めるという行為への認識を、アップデートしていきましょう。
個人が助かるため、個人が楽をするためではなく、チームとして必須のビジネススキルとして、助けを求める行動をしていかなければならない。 注意したいことは、助けを求められるかを、「私はそういうことしやすい性格」、「私はそういうことができる正確でない」といったタイプ論で語らないことです。ヘルプシーキング行動力は、技術でありビジネススキルなので、知っているか知らないか、認知して意識すれば誰でも磨けるスキルと考えることをスタートとしていきましょう。
まとめ
今回は、「ヘルプシーキング行動力」を、チームの成果を最大化するための技術でありビジネススキルであるという観点で考えていきました。
一人で抱え込まずに助けを求め、かつチームの成果に繋がるような助けの求め方について、どうしたら助けを求めるスキルを磨くことができるでしょうか。 「ヘルプシーキング行動力~助けを求められない原因分析からスキルの磨き方を考える~(2021年10月21日 18:00公開)」でお届けいたします。
株式会社NOKIOOの「ヘルプシーキング行動力」が、リクナビNEXTジャーナルにも取り上げられました!
NOKIOOの法人研修サービスカリキュラム「ヘルプシーキング行動力」のご紹介
ヘルプシーキング行動力
~役割デザインと対話でチームの成果を最大にする~
仕事を一人で抱え込まず、適切な情報共有と”ヘルプを求める行動”により「チームでの成果を最大化する」ために欠かせない、ビジネススキルを身に着けます。
研修に関するお問い合わせ
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