リモートワークが推奨され在宅勤務となり、生産性は上がったのか、下がったのか。このような調査結果を目にするようになりました。
リモートワークにより生産性が下がった、とりあえず会社にいることで仕事をしているように見えていた人が実は仕事ができていなかった、こういったケースも増加しているのではないでしょうか。 今回は、リモートワーク時代に考える、オンラインで仕事ができる人についてお届けいたします。
目次
オンラインで仕事ができる人の4つの条件
オンラインで仕事ができる人の条件として4つのポイントを上げてみましょう。
ポイント1:セルフマネジメント力が高い
セルフマネジメント力とは何でしょうか?
自身のマネジメントのことですが、何をマネジメントすることなのでしょうか。
一つは心と身体。誰しも、心の面でも体調の面でも良い時もあれば、悪い時もあります。これをマネジメントし、できる限り安定したコンディションに置くこと。そして、どんなときでも安定したパフォーマンスができること。これが自身の心と身体のマネジメント力です。
もう一つは、時間とタスクのマネジメントです。今何の仕事をすべきか?何から取りかかるべきか?どのぐらい時間をかけるべきか?大抵の仕事は、マルチタスクで進み、かつ期限が存在します。細かく指示が与えられたり、誰かに管理されたりせずとも、自身がマネジメントできる。これがタスクのマネジメント力です。セルフマネジメント力とは、自分を律して自律的に仕事ができる力と言えます。
ポイント2:仕事の基礎力
社会人としては当たり前のことかもしれません。この基礎力がどの程度備わっているかが、リモートワークにおいては明確な差として現れます。 仕事の基礎力とは「納期・レスポンス・正確性・効率性」を指します。
- 納期=約束を守ることができること
- レスポンス=相手と適切な頻度と内容のコミュニケーションが取れる
- 正確性=間違いがないよう確認し、仕事を仕上げられること
- 効率性=適切な効率で仕事を進めることができること
仕事の基礎力があることで、オンラインとなっても生産性を上げることができると言えます。
ポイント3:自身の強みや得意なこと、弱みや苦手なことを理解できていること
何ができ、何ができないのか。自身のスキルやレベルを把握し、どこまでできるのかを理解していることがポイントです。得意な仕事であればあるほどパフォーマンスは発揮されるものです。何を優先的に引き受けていくことで生産性を上げることができるのかという点にも直結します。自分自身の環境やライフタイムを理解しながら、仕事の時間を設計できることもこの範囲に含まれるでしょう。
ポイント4:相手の立場に立って物事を考えられること
リモートワークの場合、同じ場所で仕事をしているわけではありません。相手が常に見えず、空気を読むことも難しいものです。オンライン会議などもありますが、メールやメッセージを含めて、テキストで適切なコミュニケーションが取れることが重要です。
メールを書く場合でも、相手は何を求めているのか、何を知っているのか、これらを考えなければ、適切な文面にはなりません。さらに、メールを読むことで理解ができるのか、メールを読み、どんな感情を持ち行動をするのか。こういったことを考えながら書く文章が、適切なテキストコミュニケーションになっていきます。 こういったものの見方、考え方、そして仕事のやり方ができる人材は、ますます重要度が増してきているのではないでしょうか。
ZoomにしてもSlackにしてもTeamsにしても、ツールそのものは、2〜3回使えば、多くの人が使いこなせてしまうものです。オンラインで仕事ができる人の4つの条件を満たす人材は、オンラインで成果を上げられるだけでなく、オンラインでなくとも成果を上げられる人材と言えるのではないでしょうか。
オンラインで仕事ができる人は本当に仕事ができる人だ
最後に、今回上げた4つの条件は、これまで真剣に仕事をしてきた人であれば、リモートワーク経験の有無に関わらず、職種に限らず取得しているものです。
真剣に仕事に取り組み、約束を守ろうとしてきた、自身を律してコンディションを整えながら仕事ができる、マルチタスクでスケジュール管理ができる、相手のこと考えながらコミュニケーションを取り、仕事を進めることができる。 こういった誠実な仕事のやり方こそが、リモートワークが進んだ今だからこそ、とても大切で、有効なスキルとして、改めて価値が見直されていると言えます。
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