皆さんは、いわゆる点数で表現される「評価」と、“これで満足である“と考える「満足基準」に違いがあることはご存知でしょうか。
一般的には100点が最も満足で最も評価できる点数とされますが、その100点を基準にすると、100点以下というのは、100点よりも劣る、不足があるという表現がされます。一方で、90点で上出来、70点で満足というようなケースもあります。 今回は、このような点数評価と満足度の捉え方について、ご紹介いたします。
目次
点数評価と満足度の捉え方
1つ目の着眼点は、100点の基準を決めるということです。 私たちは周囲に対して、なんでもっと〇〇じゃないのか、と思うことがあると思います。
- 子どもに対して、なんでもっと勉強しないのかなって思う
- パートナーに対して、もっと〇〇してくれたらいいのに
- 自分に対して、もっと〇〇だったらいいのに
この“不足感”が100点ではない状態だとすると、100点だという状態が自分の頭の中にあるのではないでしょうか。 そのため、まずは“どのような状態(状況)であれば100点であるのか“を考える必要があります。
例えば、人との比較で100点の状態をイメージしている、どう頑張っても取り得ない100点の状態を100点としているなど、無駄に高い100点の基準としていないでしょうか。 ここで注意しなくてはいけないことは、「その100点に意味があるのか」という点です。
子どもに対して、言われなくても勉強して、沢山お手伝いもしてくれる、兄弟喧嘩もほぼない、朝は自分できちんと支度ができる、足も速い。
こんな“あり得ない”ことが、無駄に高い100点の基準や、取り得ない100点基準、人との比較の100点基準です。 何が100点なのか?その100点に意味があるのか?まずはここから考えることが重要です。
もう一つの着眼点は、満足基準を決める必要があるということ。100点であるべきなのか、それとも70点で満足なのか。要は、何点だったら満足なのかということです。
仕事だったらどうでしょうか?
100点の基準が明確で、かつその100点の基準に対して、相手と合意している場合は多くあります。アウトプットの形が決まっている、達成レベル・クリアしなくてはいけない要件が明確になっている、数値で表せる予算目標なども、予算達成が100点と明確です。
こういう場合は100点を目指すべきだし、満足基準というのは100点になっていきます。
一方で、自分的にはとても丁寧にやり切りたいというような、100点の満足基準が自分設定のが独りよがりの場合はその限りではありません。そこまで時間をかけて丁寧にやる必要はないという場合や、一人でなんとか100点にしなくてはいけないと思い込んで膨大な時間を使ってしまう。 実は30点ぐらいの段階で、一度仲間の力を借りて揉んだ方が、所要時間も少ないし精度も上がるというケースも多々あります。今何点なのか、何点であるべきなのかを考える視点が、仕事の上では大事になるかもしれません。
そして、これと同じことは、環境に対しても言えるんと思います。
仕事や育児での両立に関する不満や不安も、100点ではないから生じているものが多くあります。
例えば、
- 保育園が近くでない、入園できるか分からない
- 会社に対して、制度の使い勝手が悪い、働き方の柔軟性がない
- 上司に対して理解がない、サポートしてくれない
- 夫に対して、阿吽の呼吸で何でもやってくれて、家事も上手で帰りも早かったらいいのに
こういったもので悩むケースです。
冷静に考えると、環境が100点満点になることはあるでしょうか?
これは多くの人が“ない”と考えることのはずです。 環境に関しては、待てど暮らせど100点になることがないのであれば、100点でないと満足できないという考え方が当てはまらないのではないでしょうか。
70点で満足という発想を持とう
では、どう考えたら良いでしょうか。
NOKIOOでは、満足だという満足基準を決めることが大切だと考えています。 環境については、60、70点あれば満足レベル、あとは自分次第で自分を満足させることが出来る。要は、100点満点だと思えるような満足度を実感できるということです。
- なんでもっとこうしないのだろう
- なんでもっと〇〇じゃないのだろう
こういった不安は、何を100点の基準にしているのか、満足基準はどこにあって、何点だったら満足なのかを失念していることで生まれます。
仕事においても人生においても、いつでも100点が狙えることは少なくないものです。ということは、60、70点で満足だという発想や、そういった考え方が持てると、同じ環境でも毎日の充足度が変わっていくのではないでしょうか。
まとめ
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